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《ネタバレ》 衛星放送で放映しているとのことで、久し振りに観ました。自分はこの映画のテーマを無償の愛・無垢・贖罪と思っていますが、そのようなものをテーマにした映画は、古い新しいは関係なく、観るたびに感動で胸が震えます。ジェルソミーナの子犬のようなかわいらしさ、人なつっこさは切なくなる位に愛らしいし、ザンパノの非情さも人間の弱さというか、当然人として持っている一面があらわれていると思われ悪人とは言い切れない、そしてザンパノが年を重ねた後、孤独と後悔に苛まれたラストシーンでの慟哭。音楽も素晴らしい。映画の途中で、ザンパノをいつもからかう旅芸人(「道化が好きな天使」というような役柄なのでしょうか。)とジェルソミーナとの会話の部分が好きです。ジェルソミーナが「生きる価値がない」と泣きながら訴えると、旅芸人が「どんなものでも、石でも、星でも、存在する価値がある。」と優しく答えるこのやりとりが忘れられません。大好きというか自分の心になじむ大切な映画です。自分の子供がもし映画好きになったら是非とも観せたいと思います。
【たくみ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2009-11-29 11:49:11)(良:1票)
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