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《ネタバレ》 名作「かいじゅうたちのいるところ」の映画化という意味では、非常に良くできた作品だったと思う。子どもの頃に読んだ時のわくわく感やかわいいんだけどちょっと怖い「かいじゅう」の雰囲気は良く表現できていた。ダイナミックなかいじゅうおどりやかいじゅうと子供で作る砦の壮大感も子供の気持ちを捉えられるのではないか。主役の子供の演技もわざとらしくなくて良いし、ちょっと悪ガキだが可愛い。
何よりも良いのは音楽。予告編で「Wake up」(Arcade Fire)を聴いて泣きそうになり、これは観に行かなきゃと思ったが、全編を通じて素晴らしかった。子供の声を効果的に使いながらもパンクな曲調を維持し、子供の持つエネルギーや破壊衝動をうまく掬い上げている。 でも、結局このお話のキモは「やっぱりおうちが一番」というどちらかというと陳腐(親には都合が良い(笑))なメッセージであるだけにそれを超える深い何かはないし、期待しないほうがよいだろう。子供が観るにはちょっと怖いかもと言う意見もあるが、僕は子供がいたら観せたいなと思った。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-24 20:09:27)
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