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《ネタバレ》 西部のならずものの男たちの死闘が延々と繰り広げられるだけなのだが、その爽快感、痛快感が半端ではない。彼らの生き方が次第に魅力的に見えてくるから不思議だ。飲む・打つ・買うの三拍子が揃った上に正義感にも欠ける、いわゆる古き良きカウボーイとは正反対のクソ野郎共(そもそもただの強盗)なのだが、こいつらのひり付くような生き方には嘘がない。エゴはあっても冷酷ではない。何だかんだ言いながら義理に厚い。タランティーノ監督もこういうのが好きで「レザボア・ドッグス」を撮ったんじゃないかな。
ペキンパー監督の容赦ない脚本・演出に痺れる。名シーンが多すぎるが、敢えて挙げるなら壮絶の一言に尽きるラストシーンだろうか。ラスト近くの"Why not?"はまさに名台詞だ。売春婦と支払いをめぐって揉めているゴッチ兄弟も笑える。マパッチ将軍で終わらないこいつらの覚悟も大好きだ。無駄なシーンがなく、観終わった時の満足感、充実感は何物にも替えがたい。今までの人生で観てきた映画の中でも五指に入る傑作。「戦争のはらわた」も良いが、いろんなキャラクターが活躍するこっちは更に好みだ。恋愛などの要素がなく、女性受けが悪いかもしれないが、是非もっと多くの人に見てもらいたい! 【枕流】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-11-21 17:52:01)(良:1票)
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