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《ネタバレ》 当時としてはこれくらい当たり前だったのかもしれないけど、舞台をどんどん広げていくその手順の確かさみたいなものが、見てて気持ちいい。ルーシーショーのようなセットの舞台劇の雰囲気から、叔父さんの舞踏会へとね。こちらに鏡のある見立て。ベッドの下の隠し場所としての使い方。辞典から旅行カバンまで。ピアノの中の手紙を椅子を一回転させて目に止めさせるとことか。一つ一つはどうってことなくても、キチンとしてる。ポロネーズを何度も弾かせている間のコードを伸ばした電話。お互いに「ちょっと待って」でチグハグに進むとこ。脇役も風采のいいロシア人の給仕とか、ちょこちょこっと飽きさせないものを配置してある。職人芸ってこういうのを言うんでしょうなあ。夫婦お互いにちょっと危なくなりかけて、円満に収まっていくというこの他愛のなさも貴重。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-12 09:50:50)
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