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水たまりの波紋が止まると店の名が浮かび、そこから裕次郎が出てくる。かっこつけてるの。手で風から囲ってタバコに火をつけたり、なにやらまぶしそうな煙たそうな表情をし、人生の重荷を背負ってる感じ。そして港にたたずむワケアリの女。80年代の前半ごろ、テレビのコマーシャルでここらへんの部分が使われてて、いったいどういう「かっこいい」シーンなんだろう、と想像し名画座で観たんだけど、これ、ただポストに手紙を投函するだけなのね。身に負わされた義理を苦渋のうちに終わらせたラストかと思ってたら、映画の冒頭。手紙出すだけでこれじゃあ大変だな、と同情した。日活アクションてのを観たのは初めてのころだったか。疚しさの過去を持っているのが、アウトローの条件なんだ、などと学習したものでした。
【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-07-12 09:30:17)
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