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《ネタバレ》 映画のブルーノーもそうとう気味の悪い奴だが、原作読んだらもっと気味悪かった。ガイへの一方的な崇拝・好意がつのってて、褒めてもらえると信じて犯行に及んでるの。映画よりもサイコっぽい。また映画だと犯行後すぐに会って、ガイは事件を知る前にブルーノーの犯行と知ってしまうが、原作ではなかなか分からなく、まさか…それとも…とジワジワ疑念をつのらせるあたりが読みどころになっていた(映画はガイのアリバイが不確かなときにやってしまうので、交換殺人の意図があまり生きてない)。映画ではブルーノーの脅迫者としての面が強く、ガイはヒッチコックお得意の「間違えられる男」の面が強調されている。映画と小説とで、それぞれ見せ場の設定を違えることがよく分かった。映画を見直し今回いいなと思ったのは、殺しの前にブルーノーが力自慢のハンマー叩きをやるところ、これから絞め殺す女の目の前で、その凶器となる両手を見つめてから自慢げに腕試しをする、実に気味の悪い奴だ。
【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-08-29 10:46:30)(良:1票)
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