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《ネタバレ》 アメリカ風大学文化と、日本風若旦那文化の融合ですな。ラグビーやってお父さんが顔しかめるなんてのと、落語なんかに登場する遊興三昧の若旦那とが、うまく混ざってるんですよ。昭和初期にこういうあちらの大学生ものが自然に流れ込んできたのは、ちゃんと江戸時代からその下地をなす文化が存在してたからなんだな。斎藤達雄の義弟と一緒になって遊ぶ、あの感じがいい。この若旦那を延ばしていくと『小原庄助さん』になっていくのかも知れない。コセコセしない駘蕩とした世界を尊重するの。サウンド版なので、手拍子を店の前でやるシーンなんかが演出できる。内と外で音の大きさを変えて。大勢の拍手と一人の拍手との差とか。親が学校に、まだ部活動やってたほうが遊ばなくていいと申し出るようになるわけ。妹が坪内美子に水久保澄子、フレッシュボーイが三井弘次で、その姉が逢初夢子といった松竹蒲田の味たっぷり。
【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-10-17 09:44:34)
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