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終盤の四人並んでの道行きは、まさに仁侠映画のそれと同じ情動でシビレはするんだけど、なんかそれまでの彼らとうまくつながって感じられない。列車強盗の際の、いい歳をしたオジサンたちがいたずらっ子っぽく楽しんでやってる感じが(ここはとてもいい)、突然悲壮のオトコになってしまう。オジサンたちの心の底で育っていた「自由な時代の終焉への哀しみ」が、ラストで爆発したと見るべきなんだろうか。あの変化こそが眼目なんだろうか。最初の強盗のあと、怪我した手下を楽にしてやったパイク、今回はエンジェルの仇を命を捨ててまで討つ。たしかにマパッチ将軍(『真珠』の監督エミリオ・フェルナンデス)は憎々しいが、それだけ発作的行動のような「短慮」感も漂ってしまう。ずっと跡を追ってきたR・ライアン、この旧友がどう絡むかと思っていると、いわば詠嘆役で、作品がまとまりはするが、これだけのためにずっと追ってきたのかと肩透かし感もある。西部劇の時代が車や機関銃が登場して来てもう終わりのころを、囚人が捕り手になったり死人のブーツを盗み合うような乱世として捉えている。陽気なメキシコ音楽を背景にしていることの効果。役者はみんないい。
【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-08-09 09:50:27)(良:1票)
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