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ビルからビルへっていう場面の楽しさは、領界の無視からくるようで。社会の規約によって遠く隔てられているはずの「隣家」が、ただの物理的な距離でしかなくなる。プライバシーを侵犯される不快感に気づかないふりが出来るなら、プライバシーを侵犯する楽しみを徹底して味わえるわけだ。どこもかしこも公共の場になってしまう社会は、遊び場としてならこんなに楽しいぞ、という映画だが、そこで暮らしたいとは思わない。すべての免罪符になってしまう「病床に横たわる子ども」ってのも、なんか恐ろしい。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-07-23 10:47:51)
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