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黄濁した世界で、『白い巨塔』っぽい話かと思ってたら、このころのアメリカ映画に多かった「死後の世界」ものであった。そして結局キリスト教的死生観に落ち着いちゃう。あちらの映画で無神論者ってのはまず暗いイメージでしか登場してこない。明るい無神論者ってのもいると思うんだけど。それもラストでは「神よ! あなたの領域に立ち入ってしまいました」って改心しちゃうんだもん。がっくり。一見壁に挑戦するようなポーズをとりながら、壁を補強してるんだよね、こういうのって。しかも死後の世界で過去の罪に出会ってしまうってんだから。科学の最先端にいる医者の卵が、ほんとにこんなナイーブな夢を見ると思いますか。しろーとの私には10分も血流が停まってたら脳に障害が残ると思うんだけど。ケヴィン・ベーコンがかつていじめた黒人女性に謝るとこは、もっとまじめにやれー、と心で叫びながらも、ちょっとジーンとしてしまったのが恥ずかしい。夢うつつの境で自転車の集団が走り抜けていくとこも、ちょっと良かったな。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-01-19 09:44:56)
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