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これ封切られるころ出ていた多くの批判が、原爆にクロウトの日本がシロウトのアメリカを見下してる感じが強く「直接被爆経験がないという点では現在の多くの日本人もアメリカ人も五十歩百歩な訳じゃないか、もっと謙虚に見るべきだ」てな気持ちで見に行った。そんな下心で見に行っても「これはないだろう」だった。なんか予想されるものばかりで、ハッと驚かされるシーンが皆無。お母さんがベッドのシーツ直してるとこなんかはちょっと良かったか。庶民の人間模様が一番まずかったな。それぞれの家々を結ぶ「地域としての世界」が感じられない。出産に希望を託してるようなのは、胎児性被曝ってのを知らないのか。放射能障害なんて向こうの人にとってはあくまで言葉だけのもので、リアルな恐怖が伝わってないのではないか。と、けっきょくクロウトがシロウトを見下す視線になってしまったが、まだまだ粗雑な知識の一般日本人でも、世界の中ではクロウトのほうなのかもしれない。だとするとほんとに被爆された人たちが感じる「無理解への苛立ち」は、そうとうなものなんだろう。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 4点(2012-12-28 10:21:07)
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