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いろんな人間模様が重なり合う話って、職場や住宅地でもできるけど、こういう街の一部が一番似合う。肩書きがはずれて、誰もが社会的な輪郭を曖昧にしている空間、役割から一時的に解除されている互いに匿名の人たち。そこに面白味が生まれる。カツラで匿名に変装したつもりの料理評論家は、そういう人たちの中でかえって正体を見抜かれる。役割を演じているから。あと仕事をしているのは、経営者とコックとギャングだけか。別に意味はないけど、停電でさらに異空間の感じを深めた。「ニューヨークでは死体2つで売上げが3倍になる」ってのがいい。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-06-06 12:15:06)(良:1票)
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