ダントン の なんのかんの さんのクチコミ・感想

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ダントン の なんのかんの さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ダントン
製作国,ポーランド,西独
上映時間136分
劇場公開日 1984-02-11
ジャンルドラマ,歴史もの,伝記もの,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
映画はシナリオ文学ではないのだから、言葉にだけ感動してはいけないのだろうが、これは一つ一つのセリフに革命に対するワイダの思想の練り返しが感じられ、重い。人民の政府であるはずの共産国の作家が「人民の敵は政府だ」と叫ばねばならない悲痛さ。実質の主人公であるロベスピエールが「ダントンを裁いても裁かなくても革命は崩れ去る」という恐怖。人民に誠実であり続けるためにはダントン的人物が必要であり、しかしそういった人物が革命の輪郭を溶かしていったりもする。当時はダントン=ワレサとすぐに思わされたが、おそらくもっと普遍的なものとして捉えようとわざわざ過去に題材を採っていたのだろう。人民のための革命が専制独裁になっていくメカニズムが今までにも何度も繰り返されてきたのはなぜか。恐怖政治下の人々の描写がリアル。身分証明書を求められて怯える少女や、革命憲章をビクビク暗証させられている少年などがよく、これがラストのロベスピエールの恐怖と共鳴する仕掛けになっている。全体に青ざめた色調。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2012-10-09 10:33:58)
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投稿日付邦題コメント平均点
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