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スターリン主義下のポーランドの話。だらしなかった女が尋問で鍛えられて英雄になっていくってのが本筋。「英雄ってのは思想があるもんなんだぞ」ってのに対抗して、「誰をも裏切るまい、嘘はつくまい」ということを足がかりにして、思想のない英雄になっていく。彼女も立派だが、私はこの尋問者のほうが面白かった。社会主義の理想に燃えてるんです。はっきりとは語られてないけど、本人か身内かがナチにひどい目にあわされているらしい。だから本気で西側に負けないような清潔な社会主義国家を建設したいと思ってるんだな。だからこういう自堕落な女が許せないんだ。二人とも卑屈さがないの。それでそのガチンコ衝突が見ものなわけ。同室の眼鏡の女も怖かったなあ。理不尽な理由で入れられてるんだけど、国を建設する厳しい時代には犠牲も必要なんだと割り切ってる共産党員。いそうな気がする。ただこんな厄介な人物はもっとあっさり処分されちゃうんじゃないか、って気もしたが。 監督リシャルト・ブガイスキ。
【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-10-25 10:22:02)
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