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もっと祝歌(ほぎうた)として徹底すべきところを、へんにドラマが入って失敗してしまった、って感じ。水中撮影での蛸採りなんか、さして目新しくはないのになにやら神々しさがあったし、浜辺でオバアが踊っているところなどもいい。だからかえって「うた」になっていない部分の野暮が際立ってしまう。ヤマトの不動産屋(開発業者だったっけ?)とか、都会の女の子と地方の子の絡みとか。めずらし屋に子どもらがテレビゲームを売るの、あれつまり「沖縄の子は自然がいっぱいあるからテレビゲームなんか面白いと思いません」って型に当てはめすぎてる。子どもの好奇心ってのは、そう単純に割り切れるもんじゃないだろう。映画全体を「祝歌」に徹していれば、そう気にならなかったと思うんだけど。島に流れ着いた朝、太鼓の音が近づいてくるだけで、救出を描くところなんか正しいんだから。
【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 5点(2012-09-13 10:17:22)
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