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《ネタバレ》 2時間23分の長い尺でありながら、ダレることなく映画としては非常に面白い作品でした。ちょっとした間違いで、誰にでも起こりうる出来事ということもあって真剣に見入ってしまいました。例えばスシ詰めの満員電車で若い女性が隣に立っていれば、ほとんどの男は心の中でラッキーと叫んでいる。そういう意味で男は潜在的痴漢であるという裁判官の主観がどこかにあるのかもしれません。法律はド素人ですが、今回の判決理由は「痴漢を犯していないという客観的事実が認められないので有罪とする」ということでしたが、それなら「痴漢をしたという客観的事実が認められない限り無罪」というのが裁判の原則ではないの?と思いました。ま、それは控訴後の話になるんでしょうね。ほとんどが法廷シーンなので脚本が重要なんですが、周防監督の脚本家、監督しての力量が十二分に発揮された良い作品でした。あとこれだけは言っておきたいのですが、小日向さんに替わる前の裁判官(役者名わかりません)がいい味出してます。
【たこすけ】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-09-04 12:00:54)
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