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《ネタバレ》 私は「グスコーブドリの伝記」だからこそ観にいったのであって
宮沢賢治作品イメージアニメ映画と知っていたなら最初から観にいかなかった。 雨ニモマケズ風ニモマケズといった宮沢賢治の世界観を前面に押し出してくる割に 仕上がった作品は『火山なだけに 煙にまきました』ってやかましいわアホタレ!な 尻切れトンボの終わり方で非常に不愉快だった。 いまの世相にあわない自己犠牲観だからああいう表現にしたのか (それならそもそも何故グスコーブドリの伝記をアニメ化しようとしたのか) 大体プロジェクトがしっかり発足した上でブドリは自らの命を犠牲にするという 話なのに、考案段階で反対されているという真逆の展開に驚いた。 これではブドリはただ若気の至りで暴走しただけではないか。 いや暴走するならまだいい、正体不明の怪しい山猫キャラによって 最初から最後まで受け流されていっただけの人生ではないか。 大体、銀河鉄道の夜とかどんぐりと山猫とか、そういう幻想的世界を グスコーブドリの伝記に求めていないのに何故わざわざ挟み込んできたのか。 (どんぐりを気持ち悪い化け物にしたのは許せない本当に許せない!) 脚本も演出もひどいしマトモなのは絵と音楽だけ、こんなお茶を濁すような 不誠実な作品を見せられて久々に失望した。本当にがっかりだ。 【どぶん子】さん [映画館(邦画)] 3点(2012-07-12 19:00:36)
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