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プロットは王道パターン。何百万の人の命をおびやかす危機が発生し、それを防ぐことができるのは限られた数名の者のみという状況が出来上がる。その数名にそれぞれに事情と葛藤があり、危機を回避する為には彼らの自己犠牲が必要である・・・というもの。よくある話、といってしまえばそれまでだが、よくあるということはそれだけ需要のある証であり、見せ方に一工夫があれば充分に水準以上の作品をつくれた筈と思う。それがそれほど面白くないできになっているのは、危機状況を描く細部におけるリアリティ感の不足と、主人公たちの心情に観客をシンクロさせなければならない山場における構成上のスピード感のなさが原因と感じた。前者はやはり創り込みの浅さ(制作費の限界?制作陣のこだわりの薄さ?配役ありきの芸能事務所行政の悪例?)が原因だろうし、後者は監督の実力不足(経験不足?勉強不足?プロデューサーの見識不足?)だと思う。これだけの金をかけてせっかくの面白い題材を料理するからには、どうしてもうちょっとの予算ともうちょっとのこだわりがもてなかったのだろうか?マーケティングで制作された映画の限界を感じた。
【Sean】さん [映画館(邦画)] 5点(2007-11-29 15:09:00)
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