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《ネタバレ》 昭和11年の作品。川端の原作が好きなので、「こんなのがあったんか!」と見てみた。
ずいぶんと原作とは手触りが違うが、登場人物たちが入れ替わり立ち替わりしながら、世相を浮かび上がらせる趣向は面白い。 戦前の鄙びた伊豆のロードムービーとしても貴重。上原謙のイケメンぶりや桑野通子のスレた美貌もよい。 特に桑野通子は映画オリジナルの狂言回しとして印象的だし、物語をほのかなハッピーエンド風に導く役割としても良いキャラ。 映像的には、道路工事ではたらくチョゴリ姿の朝鮮人女性との別れのシーンは、トンネルをうまく使ってて印象に残るものがあった。 【せい】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2019-02-13 00:06:55)
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