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《ネタバレ》 梶芽衣子の美しさ! 成田三樹夫のダンディーなカッコよさ!書くならまずそこ。
一作目の畳みかけるようなインパクトは、ここでは抑え気味になっている。 その代わり、北大路の口笛が予科練の歌だとか、梶芽衣子が戦争未亡人だとか、いわゆる原爆スラム(現地ロケだそうで)が出てくるとか、戦争の遺した重い影を感じさせるつくり。 そして千葉真一のハジケっぷり(ヤクザでなくテキヤ=神農道の出なんだけど、そういう戦前からの伝統を全否定)が、原爆以前VS原爆後の対比を際だたせている。 しかし、アクションやヤクザ演出に比べて、男女が深い仲になっていく描写や演出は相当に下手かも。 北大路の脱獄エピソードとかは、「この二人そんなに想い合ってたっけ?」という唐突感があり、むしろ「ダメな奴っちゃな」とさえ感じさせた。ラスト近くの、梶の悲痛な慟哭、北大路の絶望と焦燥の貌が素晴らしいだけに、途中をちゃんと描いていてほしかった。 そしたら(ヒドい暴力シーンはあっても)仁義なきシリーズで女性人気No.1の作になっただろうなぁ。 【せい】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-08-22 23:20:24)(良:2票)
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