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《ネタバレ》 映画「X-MEN」の魅力はなんであったか。特殊能力を身に着けて生まれた人間(ミュータント)が、社会から恐怖の対象とされ実験台にされ、疎まれる。その中で、社会の善意を信じる側と、信じられない側が対立する。この両者のリーダーを、パトリック・スチュアートとイアン・マッケランというベテランの実力俳優が演じることで深みが生まれた。その中心には、両者の間で揺れるウルヴァリンがいて、その苦悩を怒りに変えて戦う姿に惹きつけられた。彼らの過去を描く新シリーズが始まって、最終章(?)となる今作。物語は、ただのこじつけでしかなく、ウルヴァリンはゲストでしかない。M・ファスベンダーは苦悩の象徴であるが、その苦悩の根源はナチスの迫害も絡んではっきりしない。プロフェッサーのハゲた理由が描かれわけだが、それ以外は魅力に乏しい作品である。ジェニファー・ローレンスは女優としての格が上がったからか、役柄の重要性が増してしまい、いつの間にかヒーロー扱いされていてよく分からない。
【カワウソの聞耳】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2018-06-18 22:54:05)
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