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《ネタバレ》 35年前の事件を題材とした、硬派な人間ドラマであった。
当時、大学生だった自分はコンビニで深夜バイトをしており、本部からの要請で菓子棚を一斉に調べて、 その事件にかかわるメーカーさんの商品を全て撤去した経験がある。 スカスカの売場を呆然と見つめて、無性に腹が立った事を鮮明に覚えている。 今回の映画、派手さは一切無いものの、実に誠実に、サスペンスフルに作り上げられた傑作。 キツネ目の男の登場には、ゾクっとしたなぁ。 時効になっても決して終わっていなかった事件の全容を、リアルな仮説でストーリー化、 当時から感じていたモヤモヤ感が少し晴れた思いだ (余談:桜木健一さんが柔道着で登場したシーンには思わずニヤリ。昭和ネタ!)。 あと、宇崎竜童さんの役柄。とても格好良く、良識が備わった老紳士然として登場する。 しかし、その存在と行為をしっかりと糾弾する小栗旬さん演ずる新聞記者。ここは本当に良かった。 作者の良心を感じた。 主役格の二人、懐かしいベテラン勢、子役、皆さんとても聞きやすいセリフ回しと、迫真の演技で引き込まれた。 最近の邦画のベスト。 【こた】さん [映画館(邦画)] 8点(2020-11-24 08:40:02)(良:1票)
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