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《ネタバレ》 地味な映画。でも有名な映画なので、公開された当初は話題を呼んだのでしょう。視点が二人の記者に絞られていたのが良かった。これが色んな人物が出たり入ったりだと、多分ついて行けなかったと思います。ダスティンホフマン演じる記者の記事の裏の取り方が映画的だった。「うなづくだけでいい」「10数えるまでに電話を切れ」とか、本人の負担を軽減させるためのやり方でしょうけど、でもこんな記者、家に来られたら困るなぁとか思いながら観てました。他にも不確実な情報を取材先にぶつけてみて、その反応で嘘か真実か見る。こんな人間の良心をついてくる取材などがあるから、皆、心を閉ざすのだと思います。小心者の自分には負担を感じてしまうなぁ、きっと。役者ではジェイソンロバーツの上司役がカッコよかった。どっかり構えてて、中々の反骨ぶり。それにしても、この映画、もしディープスロートがいなけりゃ、この大きな事件は暴かれなかったですよね。そのディープスロートが誰かは最後まで分からない。これは謎解きなどのサスペンスと言うより、新聞記者の地道な仕事ぶりを丁寧に描いたドラマですね。コツコツとネタの裏を取る地味な仕事だというのが分かりました。自分は日本の「クライマーズハイ」やロンハワードの「ザ・ペーパー」のような地味な仕事を映画的に描いた作品も好きなのですが、こういう静かな映画も好きです。当時としてはギリギリの演出だったのかもしれないですね。
【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-10-19 15:05:18)
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