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《ネタバレ》 原作未読。こういう落ち着いた雰囲気の邦画もいいものだ。辞書作りと一言で言っても、言葉というのは日々変化し、新しい用語が次々と現れては消えていく中で、大切な言葉をひとつずつすくい取り、十数年かけて完成させるという途方もない作業なのだ。辞書作りを始めた頃には流行している言葉でも、10年後には時代遅れになって使えないものもあるが、一方で不変の言葉というものもある。「恋」もそんな言葉のひとつだ。主人公のマジメ君は、辞書一筋の変わり者だが、ある日、大家の娘に「恋」をする。今まで恋愛なんてしたこともなさそうなマジメ君の恋の行方は…。馬締に扮した松田龍平はコミュニケーション不全の若者を見事に演じているが、相手役の宮崎あおいがちょっと可愛すぎて釣り合わない。普通に考えて、あんな童貞オタクが、ひょいと現れた美女とまともに恋愛できるわけないでしょ?もうちょっと不美人でも気立ての良い娘とかの方がリアリティあると思う。そこだけが腑に落ちないが、全体的にはとても良い映画でした。
【フライボーイ】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-04-16 07:53:27)
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