デューン/砂の惑星(1984) の 亜酒藍 さんのクチコミ・感想

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デューン/砂の惑星(1984) の 亜酒藍 さんのクチコミ・感想
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《ネタバレ》 最近、発売になったTV版のDUNEシリーズとは異なり、1984年の本邦封切り時に、福岡での学会をサボって観て以来お気に入り映画の一つです。あまり皆様の評価は良くないですが、自分の気に入ったところを整理してみたいと思います。▼最初の衝撃は、シャッダム4世の陰険な陰謀をあからさまに語った化け物化してしまったギルド・ナビゲーターのべとべとしたおぞましい姿でした。こんな「いも虫」みたいな生き物をよく思いついたものと妙な期待を抱いてしまいました。このように想像すら出来なかった物を映像化したところがお気に入りの大きな部分です。その後、ポールがその人間性を確かめるために手を入れさせられた魔法の箱、戦闘訓練用のトレーニング・ロボット、シールド、人まで操れるボイス、声を使った武器、砂漠で生きるために必須の体内水分を循環させるスティール・スーツ、浮かぶデブのサスペンサー、ホモ対象の稚児につけた心臓弁、虫を潰して体液を吸う容器、意思をもった(?)注射器などなど枚挙の暇もないほどです。でも極めつけはあの途轍もなく巨大なサンド・ウォームでした。▼宇宙ものSFの筈なのですが、内容はまったく中世の宮廷で行われた権謀術数入り乱れる陰謀と裏切りと復讐の物語でした。あのサンド・ウォームから絞り出した「命の水」を飲んで生き残れれば未来が見えるようになれる、しかし、その先には女性の入り込めない世界がある、という宗教的なテイストもタップリでした。結局は救世主(モアディブ)が生まれ、砂漠の星に水をもたらすという結果
になるわけですが、始めは話が飛び飛びであることと、観た事もないような暗黒世界の映像に引き込まれ、殆ど理解不能なうちに終わってしまいました。その後、繰り返してみているうちに、結構カタルシスを感じさせられる事が多く、その為お気に入りの映画の1つになっているのだということを十分に判らせられました。これからも多分、自分の気持ちが萎えてしまい、どん底に陥ってしまった時に自分を奮い立たせられる映画だと思っています。
亜酒藍さん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-30 17:12:08)(良:3票)
亜酒藍 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2018-06-30アメリカン・アサシン8レビュー5.80点
2016-05-09冷たい熱帯魚6レビュー6.66点
2016-02-22X-ミッション7レビュー4.80点
2015-12-19スター・ウォーズ/フォースの覚醒8レビュー6.85点
2015-07-14ターミネーター:新起動/ジェニシス4レビュー5.30点
2014-06-25風立ちぬ(2013)2レビュー6.54点
2014-06-20300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~8レビュー5.48点
2013-12-14ゼロ・グラビティ10レビュー7.64点
2013-08-27オズ/はじまりの戦い3レビュー5.85点
2013-08-10ワールド・ウォー Z6レビュー5.89点
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