死刑台のエレベーター(1958) の K-Young さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > シ行
 > 死刑台のエレベーター(1958)
 > K-Youngさんのレビュー
死刑台のエレベーター(1958) の K-Young さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 死刑台のエレベーター(1958)
製作国
上映時間92分
劇場公開日 1958-09-26
ジャンルサスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 ワンナイト。一人は歩く。一人は閉じこめられる。二人は走り回る。それだけの話。殺人事件の話は、バックグランドでしかない。完全犯罪のための話など必要ない。この監督の言う「生きる」は、倦怠を抜け出すことか。人生の目的を、ヒューマニズムに置かない。小市民が大事にする日々の人間の匂いがする目的とやらにも価値を見出さない。人を殺す限界的状況で、倦怠の肌触りが浮き上がってくる。人を殺しても、そこに罪悪感があるわけではない。恐怖があるわけではない。ただあるのは、倦怠。もしかして、少しの虚構の愛。倦怠から脱したいのに適わなかった。倦怠に落とし込んでくれた人生に恨むように、マイルス・デイビスのトランペットが代わりに泣いてくれている。
K-Youngさん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-23 22:19:21)
K-Young さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2013-06-02グランド・マスター8レビュー5.74点
2013-05-12ラスト、コーション8レビュー7.19点
2013-03-17フライト6レビュー6.42点
2013-02-19ゼロ・ダーク・サーティ7レビュー6.83点
2013-02-11東京家族7レビュー6.34点
2013-02-02ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日8レビュー7.35点
2013-01-14ロシュフォールの恋人たち7レビュー7.78点
2013-01-13レ・ミゼラブル(2012)7レビュー7.00点
2013-01-13LOOPER/ルーパー6レビュー5.92点
2012-12-26ホビット/思いがけない冒険7レビュー6.36点
死刑台のエレベーター(1958)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS