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《ネタバレ》 妻投稿■児童映画を評価する大人(知能11歳の私含む)って、どうも単純な勧善懲悪作品を子供向けと笑うくせに、自分達が不覚にも涙した児童映画を「これは子供向けではなく大人向けだから素晴らしい」なんて勝手に決めつけて、結局は「子供(映画)」を馬鹿にした評価しかしないけど、その点を反省してみてみた結果、この映画は決して大人の映画ではなく「恐ろしくヘビーな子供映画」だと思った。少なくとも「これから人間社会でヒーローになろうとしている」子供にはね。■子供がヒーローに裏切られる悪夢、ヒーローになれず会社で上司に叱られる主人公、ラストでダッシュダッシュが二位になってそれでも本人が受け入れ満足出来た事を喜ぶ家族……これらは絶対大人よりこれから大人になる子供の方に強いメッセージを託している。「大切なのはヒーローになることではなく、大きな心と誰かを愛する気持ちを持つことなんだ」…そんなメッセージが、「結婚活動」なんて平和ボケした大人には逆立ちしたって伝わるわけがない。■そう言えば子供の頃みんなと遊んだなりきりごっこは基本的に「大人」が主人公で、ピクサーの作品も基本的には「大人」が主人公だ。決してピクサーは「大人」にあわせて主人公を「大人」にしているわけではない。この作品を楽しめる大人は「童心に帰った大人」ではなく、「自分が子供の頃から偉くなったわけではない」と知っている大人なのだろう。
【はち-ご=】さん [DVD(吹替)] 10点(2009-06-12 00:49:56)(良:2票)
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