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《ネタバレ》 妻投稿■真新しい設定がない朴訥な作品と評価されやすいこの作品。でも改めて再見してみると、場面の会話部分が後の作品と加えて非常に高度なものになっているのがわかる。小五郎や恵理の過去だけではなく、目暮警部がジョギングしていたり、毛利夫婦の父親、母親的部分を垣間見せるレストランのシーン(ワインをたしなむ小五郎の一面)など、コナンの世界のキャラクターを掘り下げているシーンが多い。さらにワインやヘリコプター、モノレール、米花市の東京周辺の新興都市的な特徴のある空中風景(街並みフェチの私としてはかなり萌え萌え)など、様々なアイテムを丁寧に描写し、おかげで終わってからは「ま、こんなもんでしょう」と言いつつも、実は映画の最中はかなりの臨場感と空気を楽しんでしまえる作品なのだ。この後の作品はそういった意味では場面場面の濃度が下がってしまって残念なのだが、これはきっと「子供が楽しめる」と言う事を「簡単でギャグシーンが多い」と勘違いしてしまったからなのではないだろうか。でも知能が低くてもちゃんと理解が出来るのなら、みんな難しい話を楽しみたいと思っているんだよ(笑)
【はち-ご=】さん [インターネット(字幕)] 8点(2010-04-26 10:16:16)
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