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《ネタバレ》 妻投稿。■模倣というのは単なるパクリではなく、オリジナルに対する勉強とそれに対抗できる自分の解釈が模倣者には求められるのだと私は思う。その点からすると私はこの映画を支持できる。少なくとも監督は日本の怪獣というものは人間が上を見上げるものだということを理解しているからだ。■その上で解釈を変えてみた・・つまりゴジラの頭と人間の頭を結ぶ直線と地面との角度を、日本版の30度未満から、80度以上に変えてみたのだ。ゴジラがイグアナになったのも、この解釈の違いから来ている。あまり速度の出ない直立二足歩行の日本版だったら、80度90度の位置から人間が見上げる描写を描くにはかなり無理のあるものになっただろう。しかしティラノサウルス型になったことで、「人間の持つ巨大生物に対する畏怖」の描写に新たな要素が加わったのではないかと私は思った。■本作はアメリカの核実験に対する反省が表現されていないと非難されているが、怪獣映画を作るには軍隊の協力を得ないと作るのは難しいので、ストレートには表現できないという妥協はあると思う。それでも人を襲うためでも侵略のためでもなく、魚をとるためにマンホールから悠々と現れるその姿は現実のホホジロザメやライオンを見るときに感じる畏怖詠嘆が表現されていると思うし、それを米軍が発砲して全部がめちゃめちゃになる場面はそれなりにメッセージ性があるのではと思う。■ただラストのジュラシックパークとロストワールドには萎えた。
【はち-ご=】さん [DVD(吹替)] 9点(2009-04-14 20:09:02)(良:1票)
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