| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 妻投稿■こういうテーマって大御所「のびたの恐竜」とどれだけ差異がつけられるかが勝負なんだけど、その差異というのがイルカが殺されたり村の老人が殺されたりと無駄にシリアスな所。うーん、+に働いているとは思えないなあ。こういうテーマって「少年が友情の為に大人の汚い部分と戦わなくてはならない」という、ある意味自分が存在する世界を否定する「シュール」さが求められるのであって、「シリアス」さが求められているのではないと思う。さらに軍艦や最新装備の軍隊や核兵器の話をされてもそれは「国際問題」の話で、「暮らしなれた等身大世界への挑戦」という少年の冒険談には絶対なりっこない。挙句にスピリチュアルに頼る後半は安っぽく見える。■フィジーという国はこの映画が出来てから今まで3回クーデターが発生している国だ。こういう日本ではあり得ないけどリアルに存在する「大人と子供の社会の日常」に潜む怖い問題を絡めた方がもっと奥の深い作品になったのではないかと思う。 ■とはいうものの、フィジーの自然と文化、情勢を濃厚かつ面白く描いた演出や、クーという生命体の動きの臨場感という名のかわいらしさ、映画前編の展開の面白さを鑑みれば6点はいける。
【はち-ご=】さん [ビデオ(吹替)] 6点(2010-11-28 16:23:08)
はち-ご= さんの 最近のクチコミ・感想
|