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《ネタバレ》 新「エヴァ」は、一見さんお断りの映画になっています。ATフィールドやダミープログラム、進化して神に近づくエヴァなど、初めて鑑賞する人にはよくわからないでしょう。でも、それでよいと思う。TV版と映画旧版とあったが共に説明不足感が否めなかった。新「エヴァ」は不要な部分は除き、テンポがよく、適度に新しい要素を取り入れ、新鮮味が増し、リメイクとして成功していると思う。というかリメイクのお手本といってもいいくらいです。最大の違いは戦闘シーンが増えたことと、美的センスが数段に向上したこと。戦闘場面では、うーんと唸りたくなるような素晴らしいカットが数多く見られた。使途の強さも際立っていて飽きさせません。個性的で斬新なデザイン、躍動・失踪するスムーズな動き、音楽とも見事にシンクロし、まるで芸術を見る思いでしたよ。そのクオリティの高さは、過去のどんなアニメにも負けないでしょう。製作者の「エヴァ」に対する半端じゃない思い入れがひしひしと伝わってきました。宮崎監督や押尾監督もがんばっているが、新「エヴァ」が一頭地をぬいてると思う。物語はご存知の通り、「壮大」の一言。キリスト教の要素を取り入れ、人類の発生、進化、滅亡などに関わる地球規模のもの。並みの作品ではありません。これに親子の情愛、学園もの、恋愛の要素が濃密に加わります。そして謎だらけ、伏線だらけの脚本。世界中が熱狂したあの「スターウォーズ」に決して引けを取りません。それだからこそ心が躍るわけです。これまではサード・インパクトでラストを迎えてきたが、本作でもうそれが始まってしまった!ワクワクしますね。きっと人類補完計画も新しいものになっていることでしょう。今後どのような大風呂敷を広げてくれることか、大変楽しみです。完結のあかつきには、アニメ史上最高傑作と称されると予想しますよ。テレビ版以上にサービスカット(Hシーン)を多用していますが、もうそのようなものは不要では?と思わせるほど作品の質は高いです。大画面で見て決して損はありません。残念な点は、背景画がすこし荒いのと、昭和歌謡を用いたことです。
【よしのぶ】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-09-01 00:22:29)(良:2票)
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