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《ネタバレ》 「ファースト・ジェネレーション」を観た後に観直すと、最初から「差別」に取り組んでいたことは強調されて映りました。でも、ミュータントに対する世間の扱いに本当に差別があったとしたら、差別されている側が実力行使に及ぶのはやはり「もってのほか」の対応ですね。差別が正当化されてしまう。サミットに集まる要人を「ミュータント化してしまえ」という作戦も、要人たち自身の同情を引くより憎しみを買うテロ行為以外の何ものでもない。世間の不評を決定的にするだけで、明らかに愚かな行為です。本作に限らずの話ですが「差別」という意識がある時点で社会的にマイノリティであることは確定している訳で、少数の力による反抗が最終的に実を結ぶとも思えない。なので、本作のミュータントたちの対立は「思想の違い」では無く、単純な「善悪」に見えてしまう。「ファースト・ジェネレーション」と比較するとシナリオ的な掘り下げが低く、どうしても浅い作品という見映えになります。ジーンを取り合うウルヴァリンとサイクロップスの遣り取りがちょっと面白かったかな。ウルヴァリンの打たれ強さは肉体だけじゃないみたいでした。
【アンドレ・タカシ】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-12-21 23:34:34)(良:2票)
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