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《ネタバレ》 科学的な知見と思索と想像力に満ちたお話でした。
主人公が接触した異星人はなぜ、地球人の姿を借りて現れ、地球万民の前に姿を現さなかったのか。記録を残すことを拒んだのか。彼は「焦らず、気長に」と言った。まさにその言葉の通りだと思う。現在、地球が太陽の周りを回っていると発言して問題にされることはない。しかし、時の権力によって迫害された時代がありました。ヒトの存在意義の根底を揺るがせるような事実が「あたりまえ」に周知されるためには、時間が必要なのです。本作が宗教を大きくフィーチャーしていることは、過去の忌まわしい歴史と無関係では無い。現在の宗教は科学的な前進を拒むものではないと思うが、本作のように不穏な方はいそうです。異星人は主人公の記憶から、そのあたりの事情を読み取ったのだと解釈しました。 次のコンタクトは10年後なのか100年後なのか。地球外生命や文明の存在が地動説と同レベルに「あたりまえ」に認識された頃、コンタクトは次の段階へ進むのだと思います。本作は啓蒙のファーストステップでした。 余談だけど、カール・セーガン氏の原作の最後の見開きには、創造主(それを神と呼ぶかどうかは別にして)の存在が証明されるくだりがあります。公理的なものにメッセージを含ませ、次元が違う存在に言及する。それもフィクションではあるが、その方法論にとても感心しました。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-10-18 00:42:48)(良:2票)
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