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《ネタバレ》 当時の「笑い」の最先端を走っていたのがジョン・ランディスだったと思っています。役者に変な芝居をやらせて、それを客観視点の引き絵で撮る。エディ・マーフィが帰還兵のフリをして警官と揉めるシーンなどです。監督がカメラの手前からそれを楽しんでいるような姿勢を感じ、一緒に楽しみましょうと言ってるようです。デューク兄弟が業務内容を説明するシーンでは、兄弟が飛ばした寒いジョークを聞いたエディ・マーフィが一瞬カメラに視線を合わせませす。スクリーンに対している観客に「あんた、今のどう思う?」と伺っている訳で、鑑賞側を映画の中に引きずりこんだ演出が斬新でした。従来までの枠に囚われない手法を色々と試みているようでした。ジョン・ランディスがマイケル・ジャクソンの「スリラー」を演出したのもこの頃で、ゾンビメイクのマイケルをスタイリッシュに踊らせるあたりに共通項を覚えます。
本作は「ブルース・ブラザース」ほどぶっ飛んではいないものの、随所にこの監督らしさが見られて楽しめました。 余談。公開時のパンフレットに書かれていたことです。デューク兄弟を演じたベテランのお二人は、合わせて98本目の映画出演でした。「48時間」に続いて2本目の出演だったエディ・マーフィは「じゃあ、3人で100本目の記念作品だ」と言ったらしいです。その後の成功を予感させる切れ味の良いジョークでした。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-06-09 02:38:25)(良:2票)
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