攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society〈TVM〉 の アンドレ・タカシ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > コ行
 > 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society〈TVM〉
 > アンドレ・タカシさんのレビュー
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society〈TVM〉 の アンドレ・タカシ さんのクチコミ・感想
作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 「攻殻機動隊」のアニメは2種類ある。押井守が監督した2つの映画と、神山健治が監督した2つのTVシリーズ。設定は同じだけど、テーマや語り口が違います。個人的には、うんちく台詞を羅列させる押井作品より神山作品の方が好きです。 押井作品は電脳と義体がもたらす情報ネットワーク環境を近未来の社会モデルとして提示したことが衝撃的でした。それに対して神山作品は、高度にネットワーク化された社会における情報深度の平均化・並列化と個のアイデンティティの関係を実験的に見せる。言葉にすると小難しい感じだけど、公安9課の個性的なメンバーが織り成すエピソードも楽しめるシリーズです。本作はシリーズの延長上にある作品で、少佐(草薙素子)が9課を去った2年後という設定。その間の9課組織の再編や主要メンバーの人間関係が描かれていて、シリーズのファンとしては興味深く観られます。まず、ドグサが隊長になって組織を率いていることがアクセント。経験と戦闘力で勝るバトーとの関係が気になるところで、そこを綴る脚本が大人の味わいです。少佐にも見せ場は作ってあり、タチコマの復活などは嬉しく微笑ましいエピソードだった。TVシリーズで深めてきた「STAND ALONE COMPLEX」の概念をベースに、並列化された集団無意識が少佐の個性を苗床にして新たなゴーストを発生させたような描写だった。それはネットワークが新しい命を誕生させたことと同義であり、「攻殻」の世界観の中でも革新的な出来事だったと思う。ちなみに本作は、最近3D版が劇場で公開されてそれなりに動員を取ったようだけど、初めて観た人は思いっきり置いて行かれたと想像します。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-06-05 14:04:31)
アンドレ・タカシ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-17ゴジラ-1.08レビュー7.50点
2022-02-28007/ノー・タイム・トゥ・ダイ5レビュー6.75点
2022-02-22ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男6レビュー6.50点
2022-02-22(秘)色情めす市場7レビュー7.33点
2022-02-19クロスファイア(2000)4レビュー5.79点
2022-02-19ジョニー・イングリッシュ5レビュー5.62点
2022-02-19地獄(1999)5レビュー3.81点
2022-02-19バイオハザード ディジェネレーション3レビュー5.28点
2022-02-19DUNE デューン/砂の惑星(2021)7レビュー6.30点
2022-01-31愛と哀しみのボレロ8レビュー7.39点
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society〈TVM〉のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS