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あまり怖くなかったです。が、ギャーギャー叫んで不可思議なものから逃げまわるハリウッド系騒音ホラーを見飽きている目には新鮮に映りました。やっぱりこの「う~ら~め~し~や~」系の怨念ホラーは大事に残して欲しいと思います。尾上菊之助はスクリーン的に色男とは思わなかったけど、浮世絵に出てくる顔ってあんな感じですよね。だから、きっと江戸の市井の美意識だと美男子なんだと思います、って別にフォローする義理はないんだけど…。日本のホラー、つまり“怪談”は復讐意識が根底にあるが、元々は女の情の深さみたいなものがテーマになっていると改めて感じました。この映画の尾上菊之助はそれほど悪いことしてないですよ。浮気性は大目に見れる範囲じゃないかな。でもそれが許せない女もいる。つまり怪談の恐ろしさとは、結局は人の情の深さとか強さってことだと思います。特に年増女の嫉妬や独占欲って怖い。化けて出てくる訳ではないけど、「危険な情事」や「ミザリー」の怖さは怪談ですね。
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-11-25 22:08:32)
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