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《ネタバレ》 細かい状況や人間関係を緻密に積み重ねて、ゆるぎなく作られた映画。職人の手による「上手い映画」って感じです。前作から、クローネンバーグは明らかに作風が変わりました。特筆すべきはやはりヴィゴ・モーテンセン。終始、グッと抑えた演技で映画を支配しています。東映映画の寡黙な健さんのような迫力。サウナで全裸で格闘するシーンは、彼の役者としての気合をぶつけられた気分でした。ただの悪人に見えなかったので、素性が明かされた時にはいったん合点が行きましたが、それも彼の正確な意味での素顔では無い。作品全体が、まさに潜入捜査に必要な根気を纏っているような、深い見応えがある映画でした。
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-19 13:51:44)(良:1票)
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