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《ネタバレ》 山崎努や本木雅弘は、納棺師に対する偏見をふっ飛ばします。言葉ではなく心構えと技術によって。その正確で丁寧な所作は、死者に対する敬意であり、同時に死者の家族に対する気遣いであり、広くは死に対する厳粛な姿勢です。そこには身内や関係者に有無を言わせない、納棺という儀式への説得力がありました。これによって成仏する、という類いのものではないけれど、多くの意味を持っていることがよく分かります。どんなジャンルでもプロフェッショナルの仕事はカッコ良いし、それは同時にジャンル自体に貴賎が無いことも表現しています。ちなみに、自分も何人か近しい人を亡くしていますが、こんな納棺を目撃したことはありません。東北地方では一般的なのかな? 賞を取ったことを含めて、外国人が誤解するという旨の意見もあるようです。納棺の儀式の普遍性に関しては不案内ですが、死者に対する日本人の精神表現という意味では踏み外していないと思います。
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-08-19 23:23:48)
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