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《ネタバレ》 自分はまだまだ飽きが来ずに楽しめましたね。「転々」や「図鑑に~」に見られたストーリーと乖離した小ネタや不快な描写が無く、「亀は意外と~」に近い印象でした。麻生久美子の魅力を引きずり出しています。彼女のはっちゃけた芝居だけで、かなり満足でした。初めて会った父親は変な奴だったけど、実は味のある好いおっさんだったと云うことで心も温まりました。それは、日常にあるものが少し視点をずらすだけで違った意味を帯びることの象徴とも言える。目に見えないものを信じるかどうかという大層なお題目は、実はどうでも良いことなんじゃないかな。冒頭の細かいカット継ぎや、独白台詞の単語の選択、演出の間などに、ゆるい内容とは裏腹な緻密で高度な計算を感じます。これは誰でも真似して作れるような映画じゃないですね。それにしても、麻生久美子が魅力的なのは観る前から(笑)分かっていたことだけど、風間杜夫のオヤジぶりには良い意味で驚いた作品でした。
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-05-10 22:07:23)(良:2票)
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