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レビュー情報
《ネタバレ》 ドラマの作り方があざとくて、少し鼻に付くところもありますが、「走ることの意味」を追い求めている姿勢には感じるところがありました。潔く「答えの出ない問いかけ」と言い切っているところも好感でした。「走る」ことは、誰にでも出来る最も基本的な運動。孤独が基本で、走り続けるとしんどくて、いつでも止まることができる。なにか意味を求めない限り続けることは出来ません。市民ランナーの多くは健康のために走っていると思いますが、フルマラソンに挑戦するような人は、たぶんそれを越える意義を模索しているのだと思います。本作は、その多様な意義を表現しようと個性豊かな選手たちを時間が許す限り掘り下げようとしていました。以前に「バッテリー」という作品のなかで林遣都が走る姿に感心してそのレビューでも褒めていますが、ホントに美しく走ります。実際に速いかどうか別にして、陸上をやっていた自分が見ても理にかなったフォームです。本作の彼のキャスティングはとても意味があったと思います。
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-29 14:39:45)
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