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《ネタバレ》 「北斗の拳」の世界観とキレの良いアクションには満足しました。でも、あの本の正体が割れ、啓示による使命が示され、目的地の意味や記述手段のオチが判明する経過には物語が矮小化して行く印象でした。「説教」くさい。30年の月日は、歩いた距離と云うより本の内容を暗記するための時間だったようです。私には信仰心が無いから近未来アクションで片をつけるが、あの宗教の信者にとっての本作は、本が残っていて良かったと思えるような内容なのだろうか。つまり、この映画から信仰の意義みたいなものを感じる人がいるのだろうか、ということ。私には信仰をダシにして作ったエンターテイメントとしか思えないのだが…。少なくとも、コーランを使ってこんな映画を撮ったらイスラムの方々から怒られる気がする。滅んだ世界で、過去の宗教を蒸し返す必要があるのか、ということも感じた。あるいは三蔵法師のように、あの世界なりの宗教の教義を求めて30年歩いて悟りを開いたら、もっと納得したかもしれない。不信人者の意見です。アクション映画としては面白かったですよ。
【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-07-17 21:43:40)
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