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レビュー情報
《ネタバレ》 異星からの侵略を臨場感を持って描く。本作のテーマはそれに尽きると思います。誰の視点で描くかによって見え方は変わる。本作は米国海兵隊の小隊に視点を固定しそこから動かさない。この姿勢が秀逸だと思います。特に冒頭部分。侵略が始まっても情報が無ければ事態を把握できない。断片的にテレビの報道などを挟み、状況の認識と共に緊張感が募って行く。この感覚は約10年前、いつものように起床してテレビをつけたら9/11の報道が飛び込んできたときの状況に近似する。世界の主要都市が同様の状況にあると云う認識を植え付けた後は、逃げ遅れた民間人の救出に向かう海兵隊の視点だけに絞って描写を続ける。苦戦を続ける海兵小隊の戦闘の背後に、世界中で起こっている事態がイメージされる。海兵たちが得る情報の少なさが観客の情報量にリンクし、世界が征服される危惧を抱きながら鑑賞を続けることになる。戦闘描写のリアルさもさることながら、この不安感の醸成がなかなかリアルでした。過去に無かった切り口だと思います。小隊が人類反攻のきっかけをつかむ終わらせ方は最小限のご都合でしょう。感動する類いの作品では無いけれど、別種の興奮がありました。
【アンドレ・タカシ】さん [試写会(字幕)] 7点(2011-08-11 23:51:31)(良:2票)
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