| 作品情報
レビュー情報
劇場で観た時から違和感があったんだけど、再見してなんとなくその正体が見えた気がした。それは、どうしてこんな企画が成立したのかということ。周囲と監督自身が、そのキャリアを骨董品のように扱っている気がして仕方がない。映像には力があるが、メッセージを台詞でダラダラと喋るあたりはダイレクト過ぎて陳腐に思える。カットを積み重ねてストーリーを表現することを諦めてしまったかのような姿勢を感じる。もう映画作家というより、映像作家という感じ。個人的には、周囲、特にマスコミが黒澤氏を巨匠扱いし過ぎたんじゃないかと思っている。60年代までの作品には、その評価に見合う傑作も何作かあるが、それらは基本的にストーリーが面白く、それに見合う映像の迫力があって得られた評価だと思っている。
【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 4点(2013-01-27 01:01:24)
アンドレ・タカシ さんの 最近のクチコミ・感想
|