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《ネタバレ》 主人公の生活は破綻している。もはや修復できない。いや、修復しようとしていない。その様を積極的に描写する。それが北野映画を通した特徴とも言える。私は徹底的な自分勝手と解釈する。周囲の迷惑を顧みない自分勝手。言い訳めいたものは排除し、淡々とシーンを重ねる。行き過ぎ感のあるバイオレンスも、バイオレンス自体というよりは自分勝手演出の一環。徹底的な自分勝手は常軌を逸した印象を覚えるけど「徹底的にやる」からこそ浮き彫りにされるものもある。この映画の主人公にとっての真実は奥さんとの生活だけ。パートナーだった元刑事との友情と殉職した同僚の奥さんへの悔悟の念はかろうじて忘れていない。それらをピュアなものとして見せたかったのでしょう。だからといって、こんな自暴自棄を肯定する気にはなれないし、共感もできなかった…。途中まで主人公がヤクザと思って観ていたのは私だけ?
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-09-21 23:38:59)
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