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《ネタバレ》 公開から10年を経た今頃になって観たんですが、これは新しかったです。ガンアクションが。実効性を持たせた拳法の「型」は、ウソ臭さよりカッコ良さが勝ってました。一部のエキスパートが「達人」の域に達する説得力にもなっていて、上手いと思います。
思想を統制するために、出版物などを検閲するというレベルを超えて、クスリで感情の起伏までを制限する。ケンカや犯罪は少なくなるでしょうが、ホントに戦争まで無くなるのかと思ったけど、思い切った設定で確認できることもある。血生臭いラストシーンを経て、爆炎があがる街を眺めて不敵な笑みを浮かべる主人公。本編中は主人公を応援しますが、エンディングでは感情を解放させることの危惧をカウンター的に見せていたと思います。 レビューからは脱線しますが、過去の歴史が示すように人の自由を制限する制度は長持ちせず、同時に人の攻撃衝動や征服欲の抑制も難しい。ヒトの愚かさは生物進化の必然としてDNAに刻まれた宿命みたいなもので、この根本は変えられません。戦争は嫌ですが、喜怒哀楽との二者択一ならこの作品と同様に感情を選びます。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-12-10 01:18:19)
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