メカゴジラの逆襲 の アンドレ・タカシ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > メ行
 > メカゴジラの逆襲
 > アンドレ・タカシさんのレビュー
メカゴジラの逆襲 の アンドレ・タカシ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 メカゴジラの逆襲
製作国
上映時間83分
劇場公開日 1975-03-15
ジャンルSF,シリーズもの,特撮もの,モンスター映画
レビュー情報
この「メカゴジラの逆襲」はシリーズのひとつの節目になっているので、この場を借りて作品レビューじゃないことも少し書かせてもらいます。1954年の誕生から1975年のこの作品まで、約20年間に15本のゴジラ映画が作られた。一般に昭和ゴジラシリーズと言われている。自分は小学生の頃に、東宝チャンピオンまつりという数本立ての子供向けオムニバスの中の一作品として初めてゴジラに接した。
東宝チャンピオンまつりは、春や夏の子供集客企画で、毎回ゴジラ映画の新作を上映する訳ではなく、過去作品の再映で体裁を作っていた。なので自分は対キングコングや対モスラ、三大怪獣などを1970年代に観た。つまり鑑賞当時は5年~10年過去の作品を劇場で観ていたことになる。数か月後のレンタル流通が当たり前になった現代では考えられないことだ。でもこれは結果として良かったと思っている。概して昭和ゴジラシリーズは後半に行くほどダメダメであるが、初期の作品を劇場で観たからこそ、自分は本格的な(?)ゴジラファンになったと明確に言い切れるからだ。初期のゴジラ映画は日本独自の怪獣映画というジャンルを確立し、自分の小学生時代の映画とはブルース・リーが現れるまではゴジラ一色だった。
そのシリーズも興行的理由から今作で一旦打ち切りとなる。シリーズものを続けるのは難しい。新しい魅力を提供し続けない限り客足は遠のいて行く。シリーズ前半はゲスト怪獣が頑張ったり、出演怪獣の数を増やしたりしてしのいだが、後半になるとゴジラは擬人化し、人類の味方になり、空を飛んで、プロレスまでやった。よく続いたと思うのである。ただ、内容がどんどんと幼稚になって行ったことは、本当に正しい方向性だったのか? 子供の鑑賞視点はそんなに低いのか? 少なくとも小学生時代の自分は、子供の味方のゴジラより、悪役としてモスラと戦っているゴジラの方が強そうで凛々しくて好きだったぞ。
この「メカゴジラの逆襲」だが、学会から異端扱いされ、宇宙人側に寝返ってチタノザウルスを操る真舟博士役を平田昭彦が演じている。奇しくも1954年の第一作で、自分が発明した兵器の恐ろしさを自覚し、その兵器でゴジラと共に海底に消えた芹沢博士も彼が演じていた。この二人の科学者のスタンスの違いが昭和ゴジラシリーズの20年の変遷の両端にあって、それを同じ平田昭彦が演じていることが啓示的である。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-11-19 01:45:21)(良:1票)
アンドレ・タカシ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-17ゴジラ-1.08レビュー7.49点
2022-02-28007/ノー・タイム・トゥ・ダイ5レビュー6.75点
2022-02-22ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男6レビュー6.50点
2022-02-22(秘)色情めす市場7レビュー7.33点
2022-02-19クロスファイア(2000)4レビュー5.79点
2022-02-19ジョニー・イングリッシュ5レビュー5.62点
2022-02-19地獄(1999)5レビュー3.81点
2022-02-19バイオハザード ディジェネレーション3レビュー5.28点
2022-02-19DUNE デューン/砂の惑星(2021)7レビュー6.30点
2022-01-31愛と哀しみのボレロ8レビュー7.39点
メカゴジラの逆襲のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS