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《ネタバレ》 現在、あの二人と同じ役をこなせる女優がいるだろうか? 特に桃井かおりの憎らしさは振り切れていて、鑑賞者の心をダークサイドへ突き落とす。誰かあの女を痛い目に会わせてくれないものかと願ってしまった。もう製作者の思う壺だ。自分にとっての一番の見どころは、無罪判決後の二人の会話。社会的立場という意味では天地の開きがある二人だが、桃井かおりのひと言はスタンスの優劣を逆転させる強烈な一撃だった。「私は私が好き。あんた自分が好きと言える? あんたみたいな女、みんな大ッキライよ」。娘との別れで凹んでいた岩下志麻の傷口へ、ピンポイントで塩を塗り込みました。とびきりクールな岩下志麻でもスルー出来ない捨て台詞。ワインを浴びせ返したが、あれは桃井かおりの完勝です。憎まれっ子、世にはばかる。
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-02-18 11:34:56)
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