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《ネタバレ》 実在する事業をノンフィクションにはせず、ストーリーのある映画にしている作品。自分は同種の映画が思い浮かばないので、珍しいと言っても良いのでしょう。トンネルを掘る作業を準備段階から出来る限り正確に伝えようとしていました。気候の厳しさを伝えるために、わざわざ強風や吹雪く日を選んでロケをしたようです。土木工事は自然との闘い。しかも、相当な根気を要する闘い、ということが良く伝わってきました。そんな困難に立ち向かうためには、人の意思の力が不可欠であり、同時に最も重要ということも伝わってきました。利便を追求する社会の一角で社会資本を整える仕事はまさに裏方。日常はその困難を意識せずに施設・設備を利用していることにも考えが及びます。事業に取り組む男たちを見守る吉永小百合は健さんとデキちゃうのかな、と思ったら最後までストイックでした。出会ったその日からベッドインするハリウッド映画なんぞより、よほどニッポンの映画らしいと思います。面白いという類いの映画ではありませんが、知っておくべきことを見せてもらったという感想です。…思い出したけど、子供の頃にテレビでスエズ運河を作る映画を観た記憶がある。最後は竜巻だか砂嵐だかの来襲に耐えて運河を完成させていました。あれも自然との闘いでしたね。(←調べました。1938年の「スエズ」という映画でした)
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-10-28 02:35:25)
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