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《ネタバレ》 いきなりT・レックスの"Get It On"を流すところは、もう私たちの世代には反則技みたいなもので、いやでも期待が高まっちゃいます。この曲、21世紀のテンポで撮られた映画で使われても全然違和感がないところは、さすが名曲です。そう言えばなぜかミック・ジャガーがいかにもしがない銀行員という役でチョコッと画面に映ります。セリフもない役ですが、眼鏡をかけた若き日のジェームズ・コバーンみたいで、ちょっと可愛かったです。 映画の出来はこの監督にしては快心作で、これほどテンポ良く楽しめる銀行強盗もの映画は久しぶりに観たかなという感じですね。英国犯罪史上に残る謎の事件に独自の取材を加えてあり、事実と脚色の境目が綺麗に融合されています。ジェイソン・ステイサムがまた渋くて良いんですが、素人のわりにはあまりにキレ者過ぎるところと容姿が70年代っぽくないのが残念です、カツラぐらいかぶれよ! 強奪成功後のMI5、スコットランドヤード、そして闇の勢力との四すくみ状態はなかなか面白く、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』に通じるところがあります。 それにしてもいくら故人とはいえマーガレット王女やマウントバッテン卿が実名で登場するとは、しかも王女にいたっては3Pまでやらせちゃうとは、英国映画界も侮りがたしです。
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-20 22:20:12)(良:2票)
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