女死刑囚の脱獄 の S&S さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > オ行
 > 女死刑囚の脱獄
 > S&Sさんのレビュー
女死刑囚の脱獄 の S&S さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 女死刑囚の脱獄
製作国
上映時間78分
ジャンルアクション,サスペンス,モノクロ映画,犯罪もの
レビュー情報
《ネタバレ》 新東宝随一の名匠である中川信夫も量産されたプログラム・ピクチャーを数多く撮っています。中川信夫と言えば怪談・ホラー・時代劇の監督というイメージが強くて、こういう現代を舞台にした犯罪アクションものは果たして彼の撮りたかった題材とは言い難いところです。 父親殺しの尊属殺人罪(むかしはこういう罪がありました)で死刑が確定してしまったお嬢様が、婚約者の力を借りて脱獄して冤罪を晴らすというのがストーリーです。このお嬢様役が、新東宝社長の大蔵貢に「妾を女優にしてやった」という歴史に残る大妄言を浴びせられて映画界から消えていった、いまや伝説の女優である高倉みゆきなのです。『天皇・皇后と日清戦争』で昭憲皇后を演じたこともあり“皇后女優”とも呼ばれた彼女、品がある顔つきであまり露骨な役はフィルモグラフィには無い新東宝女優としては珍しい存在です。それだけ大蔵貢には大事にされていたみたいです。ちなみに大蔵が彼女に言い寄ったのは事実ですが、“妾発言”はまったく相手にされなかった腹いせだったと言うのが真相だそうです。 この映画でも、レズの女囚に迫られるぐらいで高倉みゆきのお色気シーンはいっさいなし。死刑確定しているのに独房でなく雑居房に入っているなどかなりいい加減な脚本ですし、殺人事件の真相もかなりのハチャメチャぶりで、これではさすがの中川信夫も腕の振るいようがなかったでしょうね。
S&Sさん [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-12-03 19:58:55)
S&S さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-04-12大人は判ってくれない9レビュー6.92点
2025-04-09フランケンシュタイン(1994)5レビュー6.59点
2025-04-06プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち3レビュー4.00点
2025-04-03ジョニーは戦場へ行った9レビュー7.34点
2025-03-31仕立て屋の恋7レビュー7.42点
2025-03-28夢のチョコレート工場7レビュー6.96点
2025-03-25ビートルジュース6レビュー6.08点
2025-03-22ミザリー8レビュー7.32点
2025-03-19そろばんずく1レビュー3.22点
2025-03-16アミスタッド7レビュー5.74点
女死刑囚の脱獄のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS